日本について
地理
日本は東アジアの中でも最も東に位置し、日本海と太平洋に挟まれています。日本の地理の最大の特徴は、島国であるということです。総面積は約37.8万kmで、この国土面積は世界第61位に当たります。大きく分けて北から北海道・本州・四国・九州という島で構成され、日本列島と呼ばれています。その他の島も含めると、日本は6千以上の島々から成っています。首都の東京がある本州は、日本列島の中で最も面積が広く、ほとんどの都道府県はこの本州に含まれます。
季節・気候
日本の気候の特徴は、四季の変化がハッキリしていることです。大体3ヶ月ごとに季節が移り変わり、それに合わせて自然も姿を変えていきます。古くから自然は日本人の詩に欠かせない要素であり、現在でも季節に関する物は「風物詩」と呼ばれ親しまれています。四季の他にも「梅雨」と呼ばれる雨季が6〜7月に訪れ、この時期に咲く紫陽花が梅雨の風物詩になっています。このように、日本人にとって季節とは単なる気候の変化ではなく、生活を彩る美や楽しみという文化的な側面が大きいと言えるでしょう。
日本のほとんどの地域は、温暖湿潤気候に属しています。特に夏は湿度が高く、エアコン無しではかなり過ごしにくい地域も多くあります。しかし、冬が到来すると地域によっては厳しい寒さが襲い、しっかりと防寒対策を行う必要があります。日本の地形は南北に伸びているため、南北では気候が大きく異なります。例えば、北の北海道では11月頃に雪が降り始め、多い時には50cm程積もる地域もあります。一方で、南の沖縄県で雪が降ることはありません。このように、寒暖の差やハッキリとした四季の移り変わりがあるため、特に季節の変わり目には体調を崩さないよう注意する必要があります。
言語
日本の公用語は日本語で、それ以外の言語は話されていません。ただし方言は存在しており、地域によっては同じ日本人でも理解できない場合もあります。日本語は文字が特徴で、ひらがな・カタカナ・漢字の3種類の文字が用いられます。漢字は中国から伝来した文字で、ひらがな・カタカナは漢字から派生した日本独自の文字です。カタカナは主に外来語の表記に用いられます。日本語の母音は5つ(a/i/u/e/o)のみで、ひらがな・カタカナはそれぞれ、母音と子音を組み合わせた50の音が存在します。漢字は万単位で存在しますが、約2500文字知っていれば日常生活に支障が無いレベルと言われています。また、日本語には性別によって活用が変化するといった文法は無く、主語すら必要無い場合もあるので、話し言葉は比較的シンプルだと言えます。
通貨
日本の通貨の単位は円です。1ドルが約122円に当たります。(2015年12月現在)紙幣は10,000円・5,000円・2,000円・1000円、硬貨は500円・100円・50円・10円・5円・1円があります。2015年現在の消費税率は8%で、2017年4月に10%まで引き上げられる予定です。
基本的には現金払い、またはクレジットカードでの支払いがメインです。訪日客の多くが物価が高いという印象を受けるようですが、中でも最も高いと言われているのが果物・タクシー・ガソリン・映画のチケットなどです。一方で、日本にある100円ショップという、ほとんどの商品が100円プラス税で購入できる店は、商品の豊富さと品質の良さが話題を呼んでいます。また、ディスカウントストアは外国人観光客に非常に人気で、ドラッグストアで売っている化粧品や食品などを安く手に入れることができます。また、多くのドラッグストアや百貨店では免税サービスを行っています。免税サービスの印がある店では、このサービスを利用しましょう。